CSS Nite shuffle in Roppongi行ってきました。

http://shuffle.cssnite.jp/vol02/
「住 太陽×TAKAGISMトークバトル」を聞きにCSS Nite shuffle in Roppongiに行ってきました。
ここでWebの話はするつもりはなかったのですが、予想外にちょっと面白かったので書いてみます。
ものづくり繋がりということで。


Web関係の制作者や会社の人が集まるcss niteというセミナーイベントがありまして、いつもは銀座appleなどを中心に、 cssやブラウザ、新しいツールやガジェット、サービスなどWebに関する新鮮な話題をとりあげた、いたって真面目なセミナーを行っています。


今回はちょっと毛色を変えて、六本木の西麻布スーパー・デラックスでのクラブイベントになりました。とは、いっても席がずらっと並べられ、技術的な話題ではないだけでいたってセミナー風味な感じではありましたが(笑)
片手にアルコールはありましたけれど。(そこはクラブなのでw)


さてさて、トークの内容ですが、『CRIMSON ROOM』で有名な高木 敏光さんが同じく同名な小説『クリムゾン・ルーム』を出版したのは知っていましたが、その前から小説を書いていて、さらにその小説に感化されて、SEOで有名な住太陽さんが小説を書いていて、さらにその小説で堺自由都市文学賞を取っていたとはつゆ知らず!


30前半の住さんと、40前半の高木さん。インターネット黎明期を第一線でWeb業界で仕事されてきた二人が赤裸々に当時の不安や、今の不安、作りたいもの、書きたいものに対するあつーい思いをぶっちゃけます。
CRIMSON ROOM』は Directorで作られた shockwaveのゲームです。
当時はまだまだ理系の人が使うツールで、理系の人が作るゲームはいかにも理系という感じで面白くなかった。そこに文学畑の自分がエッセンシャルオイルのように一滴文学的なものを垂らしたことで、皆が面白がってくれるゲームができたのだと。ゲームを作ってたときも、小説を書いていたときも、昔も今もテーマはいつも同じで、「ものづくり」が自分のテーマなんだと、そうたんたんと、しかし熱く高木さんは語っていました。


住さんは、SEO対策で業界の人ならまず頭に浮かぶような人です。しかし、 SEOというのはお客さんのサイトを検索サイトで順位をあげるためのもので、自分の業績として何か形として残るものではありません。
自分の名前で自分の作品として生み出されないそのものに、住さんは空虚なものを感じ始めていたようです。
あるとき、自分で作った会社を解散し、たった一人のフリーに戻りました。
そんな時、高木さんの書いたものをネットで見つけ、1000ページくらいある作品を夢中で読み、感動した住さんは高木さんに「俺もすごいもの書いてやる!」とメールを送り、突然小説を書き始め、2週間で書きあげました。その作品が堺自由都市文学賞を受賞しました。


さらに、高木さんが、住さんのその行動と小説に衝撃を受けて書いたのが小説『クリムゾン・ルーム』。という、すごいリレーアクション(笑)。


自分の心が熱いうちに、衝動を形にする。ものを形にする人がなによりすごいのはそのフットワークの軽さなのだと、改めて感じるのでした。

追記:ぎゃっ css niteの記事からリンクされてた。この日記はWeb関係じゃない人向けなので、ちょっとくどいくらいに説明を入れている部分があります(汗)。