「耳をすませば」を見た。



ひそかに過去分の進級制作日記を更新しているので、よかったら見てみてください。


さて、今日はTVで「耳をすませば」がやっていて、いろいろやることもあったのについつい見ちゃいました。
この作品、私にとってちょっと特別です。漫画の方ではなく、あくまでも映画の方です。
この作品が上映されたのは私が大学4年生の時で、就職活動中にちょっと時間が空いた私は新宿武蔵野館へ行って見ることにしました。チケット売り場にいた、年配の男性・・だったような気がしますが、もう記憶はさだかではありません。招待券が余っているのでと言って私に一枚くれました。なんてラッキー。まあ、そんなことはどうでもいいのですが(笑)。


そこには私がその時表現したかった世界がひろがっていました。
映画「耳をすまぜば」は東京西部、京王線沿線の多摩丘陵が舞台です。
私が育ったのは小田急沿線の同じく多摩丘陵地帯で、京王線小田急線は新宿から同じく西に向かって走っているので、両沿線は非常に景色が似ています。
坂が多く、高台の見晴らしのいい場所からは新宿の都庁を含む高層ビルや、読売ランドの観覧車、富士山が見えます。映画のラストシーンで朝日を望むところでも、都庁のビルが見えますね。
おじいちゃんの雑貨屋から図書館に抜ける階段も、私の通っていた中学校の裏門にある階段にちょっと似ています。
また、主人公の家は、団地の設定になっていますが、私も団地に住んでいました。


私が愛する、そして表現したかった日常が、リアルにそして派手ではない、なんていうんでしょう、じんわりした渋い可愛らしさをもって表現されていたのです。
台所の湯沸かし器とかいいですね・・・。おじいちゃんの雑貨屋さんも可愛らしい建物だけど、どこか垢抜けてない内装とかいいですね。ヴァイオリン工房はちょっとやりすぎかな。かっこよすぎるだろ、その設定は・・。
いやいや、すいません。普通に感想になってきました。


とにかく、ああ・・なんかやられたと思いながら、そのすばらしさに感動しつつ、悔し涙にくれたわけです(大袈裟)。


今回は、久しぶりにちゃんと見て、21の自分を思い出して懐かしくなったり、21の時の自分と今の自分では感じることが違うなと気づいたり、何年たってもやっぱりおんなじことを思ったりするなと感じたり。


と、まだ書きたいことがあるのですが、眠くなってきたのでまた今度。

ちなみに私が住んでいたエリアは小田急線の千歳船橋から成城学園前あたり。「耳をすませば」のモデルになった聖蹟桜ヶ丘は、我が家を建てる時の候補地の一つでした。結局、坂が多くて大変だろうということで千葉になりましたが。