進級制作-16 骨格つくり ヒューズ線編
さて、神様ABのヒューズ線の骨格から作っていきます。
まずは胸の部分と腰の部分の芯をスタイルホームで作ります。
一般的にはバルサ材が使われますが、バルサは向きによっては削りにくく、私的には造型しにくいのでスタイルホームを使います。芯なので適当な形で。造型できたら半分にしておきます。前か後ろかわかるようにペンで書いておきます(笑)
バルサの場合は、ヒューズ線をいれるところに穴をあけて線をさしいれて接着剤で固定するやり方が普通なようですが、これだとアニメートしているうちにヒューズ線がすっぽり抜けてしまうことも多いのです。
なので私の場合は、半分に割ったスタイルホームに溝を入れて
ヒューズ線とスタイルホームを合体させる前に足を作ります。
鉛板を木槌でよくたたいて平らにしたあと、足の形に切り取ります。
ヒューズ線と鉛板をハンダでしっかりつけます。
足が出来たら、ヒューズ線とスタイルホームを合体させます。
溝にはめた骨を接着剤でとめておきます。
さらに骨をスタイルホームで挟み込んで、外側からテープでぐるぐる巻いて固定していきます。
これは大学の「立体アニメーション基礎」でやったやり方を取り入れています。(大学ではスタイルホームで造型し、骨はアルミ線を使ってこのように挟み込みます。外側はテープで巻きつけて、そのまま直接ジェッソを塗って人形にします。スタイルホームは内部の芯ではなくて、人形そのものになるわけです。)
体だけだと自立も簡単ですが、これに重量のある頭が乗ってくるととたんにバランスが難しくなります。前回私が池袋コミュニティカレッジの村田朋康さんの講座で作った人形は、太った女の子の人形で、頭も体を重量があるので、一本ずつのヒューズ線の足ではしっかり伸びきらず(常に重みで軽く「く」の字の状態になってしまうのです)、動かしにくかった経験を踏まえて、足には発泡剤を巻いて補強しました。
しかし、後で今回の肉付けの材料ではちょっと問題になってくるわけです。
続く。